Koihamaの日々

日々の学びや出来事を記していきます。研修医ということもあり医療ネタが多くなるかもしれませんが、趣味についても書けたらなと思います。

学校と臨床の違い

前回記事から1ヶ月ほど経ってしまいました。今は内分泌糖尿病内科で研修しています。

やはり初めは慣れるのに大変でした。私はどちらかといえば体育会系なので先生方もそんな感じであれば嬉しいのですが、真逆でみんな大人しく1日中パソコンの前に座っている日々です。

救急科回っている時も感じていましたが、臨床と学校で習うことは全然違うということになかなか慣れません。

医学部の勉強は他の学部に比べると仕事に直結していると感じます。しかし、大学で習うことは臨床内容をかなり簡素化しています。そもそもそうしなければ問題が作れないのでしょう。

学生の頃までは疾患毎の治療内容を覚えて合格でした。でもそんな簡単に患者さんは治せませんよね。患者さんの状態や治療内容(抗菌薬はどんな種類のを?点滴はどれくらいの速さで?併用禁忌薬?....)、社会的背景などたくさんのことを考えなければなりません。

特に点滴の話や抗菌薬の話は必須の考え方なので夏までにはある程度習得しなければと思っています。

また将来的には救急科を専門としようと思っていますが、急患の問診の際にも患者さんの社会的背景が診断のヒントになることがあります。ですが私は症状や身体所見ばかりに目が行ってしまいそれらを聞くことができずに終わってしまうことが多々あります。救急外来の経験が少ないというのもありますが、もう少し成長を感じられるよう努力しなければなりません。

勉強したことを行動として具現化することがどうも苦手のようです。苦手だからできないなんて言ってちゃいけませんね。

 

梅雨で蒸し暑くなってきましたのでひんやりしそうな写真でも載せようかと思います。

青森県十和田湖 2月の風景

今週末は久しぶりにカメラ持って散歩でもしようかな

休みの日にできることを

今日はお休みでした。平日は昼休憩以外ずっと病棟業務や救急対応などをしているので仕事が終わったら疲れてしまいなかなか勉強できません。できたとしてもその日わからなかったことを調べるくらい.....

病棟で分からなかったことも大事ですが、それよりもっと学ぶべき基礎的なことがあるんですね。特に今頑張らないとと思っていることは輸液と電解質、抗菌薬です。

特に輸液なんかは看護師さんにどれくらい入れるかよく聞かれますし、毎度「ちょっと考えさせてください」といった対応しかできていません。患者に必要な量を考え早く自分で判断できるようになりたいものです。

勤務日は基本本読んでいる暇がないので、勉強するとすれば休みの日か平和な日当直に隙をみて読むしかありません。さらに私の病院はフィードバックがほとんどないので本当に自分で勉強しなければなりません。先生方は常に忙しそうにしているので聞こうにも聞けず...

私の場合いろんな知識が入り始めると頭の中で統合されてくる感覚がわかります(みんなそうか)。しかしそれまでは頭がボケーとしているので早くその状態に持っていきたいです。

そのためにもあと二週間で終わってしまう救急でさらに理解を深めなければなりません。

 

最近カメラをいじれてないので学生の頃に撮った写真を少し振り返ってみます。

冬の一本桜@小岩井

ちょっと季節外れですが今思うと岩手は良かったなと思います。ただ私にはあの冬の寒さは耐えられません。

もう一枚

夏の天の川@土佐清

一昨年でしょうか、この天の川は本当に綺麗でした。裸眼視力0.1以下の私でも天の川が見れました。今年もどこかで撮れたらいいんですが果たしてそんな余裕があるのでしょうかね笑。

明日はまた日当直です。今日勉強したこと少しは活かせたらなと思います。

救急当直あと3回頑張ろう。 ではおやすみなさい。

分からないことを知るには

研修医となって一ヶ月が経ちました。ようやく仕事にも慣れてきて治療法や薬剤に関して勉強する余裕が少しずつ出てきました。

今日初めて上級医が参加する勉強会に参加してきました。内容は「ICU感染症治療について」。基本的にICU管理は初期研修医に任せてもらえません。ほとんど先生方の後ろでどんな治療してるのかを見るだけになっています。カルテの書き方や処方の出し方などに余裕が出てくると、聞いていても訳のわからないカンファレンス内容にも興味が湧き「なんでその抗菌薬を選択したのか」「除水するタイミングはどこで見ているのか」など疑問が出てきます。しかし前提となる知識が不足しすぎており、先生の説明を聞いてもイマイチピンとこないことがよくあります。

学生の頃は問題を解いて間違ったところを復習してを繰り返していくことで少しずつわかるようになりました。ですが実臨床ではわからないことが多すぎて何から手をつければいいのか、わからないことってどのくらいあるんやろうか、無限にあるとはいえ第一目標をどのあたりに設定すべきなのか。そんなことをここ数日考えていました。

そんな時、勉強会があるのを耳にしてとりあえず参加してみました。抗菌薬については学生の頃少し勉強していましたが、実臨床でどのように使っているかなどは知りませんでした。実際参加すると、感染症にも色々な定義がありガイドライン上はこう言う使い方をするであったり、こんな文献があるよなど多くの知見に触れることができました。そして「これからどのように勉強していけば実臨床に適した勉強をすればいい」と言うこともなんとなくわかったような気がします。

感想文が長々続いてしまいましたが、大切なことは「自分は何がどこまでわからないのか、どのようにわからないのかを把握する」と言うことです。それを知るための手段として本やネット、今回のように勉強会への参加が有効なんだと思いました。

高度救命研修は残り1ヶ月ですが今日得たことをもとにより有意義な研修にしていきたいと思います。

 

 

最後に私の大好きな場所

明石海峡大橋

 

 

少し遠出

大学の同期には今月の給料が出た人が多かったようです。私の職場では4月には出ず、一ヶ月遅れで支給されます。初任給早く手にしたいですね。

金曜日は当直明けでしたが用事があり盛岡へ行ってきました。ニューヨークタイムズで行くべき場所世界2位なったのもある為か比較的外国人が多いように感じました。

北上川岩手山

朝もゆっくり寝て起きて行動始めたと思えばビールを飲み最高の休日でした。

帰りは東京駅のラーメンストリートでラーメンを啜り帰宅。また明日から節約生活。

地ビール ベアレンビール

ゴールデンウィークも仕事が入ってしまいましたがこういう楽しみを作って日々頑張りたいものです。

卒業旅行 ~スペイン編 バルセロナ~ 


最終目的地バルセロナでは3泊しました。とは言っても観光できたのは2日間だけです。

まず初めにPCR検査に行きました。私はワクチン4回接種していますがワクチン接種証明書の発行を完全に忘れていました。てっきりVisit japanの登録画面を見せればいいと思っていたのもあります。相方が元々検査を受ける予定だったのでそれに便乗しました。検査はすぐ終わり当日の19時頃に結果が出ると聞きラボを後にしました。

さて観光開始前に事前予約していた「バルセロナカード」を観光案内所にもらいに行きました。当日でも買えますがネットで予約した方が格安で購入できます。バスや地下鉄などに乗り放題な上美術館は無料、他の観光施設も割引価格で入場できます。3、4、5日券から選びます。かなりお得なので購入はお勧めします。

 

カードを受け取り初めに向かったのは腹ごしらえ。カードを受け取ったのはカタルーニャ広場なんですがそこのすぐ近くの老舗っぽいカフェ「CAFE ZURICH」に入りました。クロワッサンがとても美味しかったです。

お腹も満たされたということで、まずはカタルーニャ音楽堂に行きました。入口が思っていた以上に細い路地にあり到底正面写真は撮れませんでした。エントランス前には小中学生くらいの子がたくさんいました。遠足みたいなものなのでしょうか。

中に入ると、、、

立派な階段が待ち構えていました。スペインの観光地はこのレベルのものはどこにでもあるような気がします。スゴイデスネ。

ホールの中から何か音楽が聞こえます。入ってみましょう。

なんやこれは!

孔雀の羽の模様のような天井、垂れ下がっているガラス、壁から飛び出る馬の像。下でコンサートをしていましたがそちらには目もくれずずっと建物を眺めていました。コンサートをやっていなければ一階席に行ってみたかったのですが、終わりそうになかったので諦めました。

次に向かったのはカテドラルです。

カテドラルの外観

素晴らしいんですけどね。広告が飾ってあるのがとても残念です。

よくこんなにも複雑な彫刻が作れますよね。ステンドグラスも感無量です。何を表してるのかはわかりませんがとりあえず素晴らしいです。どこのカテドラルも似てるのですが少しずつ違いがあるため飽きません。

カテドラルを見終えるとお腹が減ってきたためランチを探しに行きます。カテドラルはゴシック地区にありその中にあるレイアール広場に行きました。ここまでのスペイン旅行でまずいものは基本無いという考えのもと目の前のレストランに入りました。

レイアール広場 Placa Reial

まずいつも通りビールを注文。ポテトの上に乗っているマヨネーズがかなりポテトにあっていました。どうやらニンニクが入ってるようです。ピザは4種のチーズが乗っていました。私はヤギミルクのチーズの独特な風味が苦手で食べるのは少し大変でした。

 

では後半戦開始です。午後一発目はグエル邸に行きました。ここでもオーディオガイドをレンタルできましたがアルハンブラとは違いちゃんと聞けてよかったです。その分満足度は高かったです。ガイドに夢中になりすぎて写真撮るのを忘れていました。ここは是非行ってもらいたいです!

(グエル邸:ガウディが建設したグエル家の館)

グエル邸 屋上

屋上には写真のようなオブジェがたくさんあるのですが、実は全て煙突になっているそうです。お洒落すぎますね。周りは住宅街です。こんなのが日常の風景なんて贅沢ですね。

次に向かったのはモンジュイック城です。ここからはバルセロナが一望できます。メトロに乗りParallel駅に向かいます。そこからParc Montjuic駅行きに乗り換えます。一駅で着きます。

そしてゴンドラに乗り換えるとモンジュイック城に到着です。

Parallel駅 乗り換え

ゴンドラからの眺め

城南側の風景

城の南側は地中海が広がっています。工場やコンテナがたくさんあります。

昔使われていた大砲。数基の砲塔が海側に向けてありました。塗装し直しているのかわかりませんが結構綺麗です。

この日最後の観光はモンジュイック城をゴンドラでおりて15分ほど歩いたところにあるカタルーニャ美術館に行きました。私も相方もあまり興味がありませんでしたが、バルセロナカードで無料になるという事で入館しました。

中はほとんどキリストに関する展示で、閉館近くに行ったことや疲れていたこともありパパッとみてでました。館内よりむしろ美術館の外観が面白かったです。

美術館前の階段を降りると噴水があるのですが、週末の夜には水、光、音楽を組み合わせた噴水ショーが開催されるそうです。私たちが行った3月はやっていませんでした。無料で見れるそうなので行く際はチェックしてみてください。

そして夜ご飯はついに旅の目当てでもあったパエリアを食べました。超有名店だそうで前日に予約していました。レイアール広場のLes Quinze Nits です。

シーフードパエリア

見た目はちょっとべちゃっとしてますが味はめちゃくちゃ美味しいです。これで二人前です。二人前からしか注文出来ません。本当はイカスミパエリアを食べたかったんですが、メニューにないと思ってしまいシーフードにしました。ちなみにイカスミパエリアはBlack Riceと表記してあります。黒米ではないので食べたい方かぜひ頼んでみてください。

 

以上でバルセロナ1日目終了です。

救急外来での思考

初期研修医として働き始めて2週間が経ちました。配属が救急センターということもあり2、3次救急を毎日見ています。3次救急において初めは搬送されてきた患者さんを見るとその場の空気に飲まれてしまい、自分は今何すべきなのかということを考えすぎて突っ立ってしまっていました。しかし徐々に慣れてきて教えてもらったことやその場で自分ができることを考えて少しは動けるようになってきたように感じます。

問題は2次救急です。初めは指導医が診療し、患者さんの容態が落ち着いてから問診や診察をさせていただいています。そこでいざ自分で診察しようとすると、毎度どのような疾患を想定して診察すればいいのだろうという壁に当たります。まだ2日しか経験がないというのもありますが。

いくら机上で勉強しても、学んだ内容と診察という行動がマッチしていなければ有効な診療ができません。先日は学生の時に習ったように、緊急度と重症度からいくつか疾患を想定しましたが、緊張していたのもあり十分に身体診察ができませんでした。

また、初めて自分一人で問診をしてみて気づいたことは「問診って結構むずいし診断するための要素としてかなり大事」だということ。言われてみれば国家試験の問題も問題文だけで大凡の疾患を考えて画像や検査所見で確認してたなと。

まずは「目の前の患者さんの状態から必要な問診をし、考えうる疾患や病態は何か」に意識して診療に当たりたいと思います。

 

 

 

昨日当直明けに三浦半島へ行ってきました。

マグロが有名ということでマグロ三色丼を食べてきました。天気も良くいいお休みでした。

 

卒業旅行 ~スペイン編 グラナダ②~ 

当直明けで下書きの続きを書こうと思ったのですが全て消えてました....

 

切り替えましょう

今回はグラナダ2日目です。アルハンブラ宮殿を主に観光しました。アルハンブラ宮殿のナスル宮殿はチケット購入時に入場時間を予約しなければなりません。私たちは9時に予約しました。ホテルは近くにとっていたので8時半に出発しました。

ホテルの前のゴメレス坂を5分ほど登るとザクロの門に着きます。ここを抜けて裁きの門へ向かいます。なだらかな坂を登って行くと、、、

裁きの門

さらにもう少し登っていきます。するとついにアルハンブラ宮殿の中の建造物の1つ、カルロス5世宮殿に出逢います。やはり画角に納まりません。

カルロス5世宮殿

ちょうどいい時間に着いたのでカルロス5世宮殿前でオーディオガイドをレンタルし、ナスル宮殿の列に並びました。エントランスで警備員にカバンの中身を見せて荷物チェックを受けます。

 

オーディオガイドはレンタルしましたがデバイスが不調だったのか全く聞こえませんでした。もったいないですが中の説明は分かりませんでした。その分中の壁や天井の模様を楽しみました。水利システムについてはNHK地球ドラマチック アルハンブラ 奇跡の城塞都市の秘密」やっていましたので見れる方は是非見てみてください。とても面白いです。

 

アラベスク模様のタイル。アラベスクとはモスクの壁の装飾でイスラム美術の一つ。幾何学的な模様を繰り返した模様だそうです。

上の写真にある天井の構造は小さなパーツを組み合わせて作ったそうです。よっぽど精密に計算、作成しないとこんな対称的な建造物作れないですよね。

コマレス宮

アルハンブラ宮殿といえばコマレス宮を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私も一番楽しみにしていました。

風も吹いてなかったため水面にコマレスの塔が綺麗に写っていました。めちゃくちゃ人が多く写真撮るのも大変です。

では先へ。

ライオン宮

このライオンは観光本で見ていましたが床の大理石もピカピカでとても綺麗でした。

12頭のライオンの口から水が出て四方の水路に流れていきます。ガイドを聞けず説明できないのが悔やまれます。ここを過ぎると緑の中庭に出て終了です。

こう見るとすぐ回れそうに見えますが、壁や天井の模様を一つ一つ見ていると案外時間がかかります。

移動中1日目に夕日を見た教会が見えました。こう見るとよくあそこまで登ったな〜と思いました。

山の頂上の少し下にある教会

アルカサバから見たグラナダの街

アルカサバは軍事要塞でキリスト教国の攻撃から守るために作れました。

右寄りにあるのはグラナダのカテドラルですね。

次に向かったのは初めに出会ったカルロス5世宮殿です。

2階

立派な円形の建造物です。キリスト教グラナダを奪還した後に建てられました。その時のスペイン国王であるカルロス1世が建設しましたが完成する前に死亡したため住めなかったようです。現在も未完成だそうです。

最後に向かったのはヘネラリフェです。ナスル朝の夏の別荘です。たくさんの噴水があり涼しげでした。階段の手すりのようなところにまでも水が流れていました。アルハンブラ全体に水路が張り巡らされているんですね。

オレンジがなってました

 

グラナダ最後の観光場所はアルハンブラからも見えていたカテドラルです。

グラナダのカテドラルはかなり豪華な印象です。ただキリスト教徒ではないので壁の像が何を表しているのかよく分かりませんでした。キリスト教徒でもわかるのでしょうか。またどこのカテドラルに行っても立派なパイプオルガンがありました。

 

移動前に腹ごしらえをしていきます。

お昼ご飯は中心部の屋外レストランへ。注文したのはティラミスと何かのスープ、クロケッタです。名前は美味しそうだったんですが、味は自分の舌には合いませんでした。頑張って飲み干しました。クロケッタは美味しかったんですが一つ一つが大きく量が多かったので最後の方はしんどかったです。

食べ終わった頃にはバスの出発時間が差し迫っており走ってホテルに荷物を取りに行き空港行きのバス停まで行きました。定刻になってもバスはなかなか来ません。他に待ち客がいたのですがみんな「遅くない?くるよね?」みたいなことを話してました。15分ほど遅れて待っているとバスが到着しました。

バスに乗りグラナダ空港に着くまでの風景をずっと眺めていました。そして空港に到着。

グラナダ空港

地方の空港感はありましたが綺麗でした。周りに大きな建物がなく日差しが強く感じました。

ここで利用した会社はVueling航空。いろんな評価があり少しビビってましたがとても丁寧な対応をしてもらえてよかったです。チェックインを済ませ保安検査場を通過して待合室へ。

しばらく待っていると、搭乗便遅延との案内が流れました。欠航しないだけいいやと思い約1時間半くらい追加で待ってやっとバルセロナ行きの便に乗れました。

Vueling航空 バルセロナ行き

バルセロナへは約2時間で着き8時半頃に到着。空港からホテルまではバスでの移動です。

この時点で私も相方も疲弊し切っておりバスのことなどすっかり忘れていました。バスが多過ぎることや周りに空港職員がいなかったなどで結構乗るべきバスを探しました。そこからホテルまではよく覚えていませんが、夜ご飯はスーパーでバケットを買いマッシュルームペーストにつけて食べました。

 

以上でグラナダ編終了です。次回は最後バルセロナです。